企業局が民営化するってさ
そりゃ、もったいない!わたしたちは金沢市が公営ガス・発電事業を民間に譲渡する案を2019年秋に突然に打ち出したことに驚き、「スピード感」と称してろくに市民の声も聴かずに進めようとする姿勢に危機感を持っています。100年の歴史を持つ公営ガス事業と、日本では唯一の市が運営する水力発電事業は金沢市民のたいせつな共有財産です。市民のあいだの合意形成を抜きに、すでに他国では失敗事例がたくさんある民営化の手法に踏み切るのは納得できません。気候変動の甚大な影響と真剣な対策が迫られるいま、公営エネルギー事業を手放すことが本当に市民のためになるのかどうか、様々な視野からきちんと議論することが求められます。わたしたちは公営エネルギー事業のあり方について、もっと市民を巻き込んだ慎重な検討が行われるように、情報提供と話し合いの場を設けていきたいと思います。民営化とは別の道、もっと希望に満ちた将来の展望についても大いに語りましょう。
活動レポート
2020.03.12 パブコメ歪曲をめぐる市民検証集会
2020年3月12日に実施された、「ガス・発電事業譲渡に関するパブリックコメント市民検証集会」の録画です。会場の雰囲気が伝わるように、ほぼノーカットです。
「不明・意見なし」に仕分けされた人が最多数であり、その中には明確に民間譲渡に反対する記述も多数ありました。これについての、市側の説明は、「パブコメはガスと発電をセットで譲渡するという市の提案について意見を聞いているので、ガスと発電のどちらか片方についてのみ譲渡賛成(または反対)と述べているものはすべて「不明・意見なしに分類した」というものでした。どちらか一方だけでも譲渡に反対であれば、「セットで譲渡」という案に反対ということになるので、「不明・意見なし」の中の多数がじつは反対しています。
このような不誠実な分類を発表したことについて、再度検証したうえで訂正を発表するように求める声が多かったのですが、市は「仕分けの結果だけで判断しているわけではなく、一つ一つの意見をしっかり受け止めて判断材料としているのでその必要はない」の一点張りです。押し問答の末に、いったん持ち帰って、市議会議員とも相談の上で処置を検討することになりました。さて、どんな処置がとられるのでしょうか。
2020.03.3 パブコメの結果を精査したところ、驚くべき歪曲が判明!
パブコメ結果の集約の仕方に疑問をもった私たちは、情報開示請求により701人分の意見のコピーを入手しました。企業局による意見分類(推進、反対、意見なし)の一覧と突き合わせてみると、「意見なし」に振り分けられたなかに、かなり多くの反対意見が入っていることがわかりました。
そこで、このようなパブコメ結果が発表されたことについて、企業局の担当者もまじえて話し合う、市民集会を開きたいと思います。3月12日18:00から教育会館の予定ですが、詳細は追って告知します。とりあえずは、経過のご報告をしておきます。
2020.03.2 「金沢市のガス・発電の民営化を考える市民連絡会」が3月議会に陳情の活動
この間いろんな場で協力を深めてきた様々な団体や個人が「金沢市のガス・発電の民営化を考える市民連絡会」をつくり、このまま一気に民営化とならないように、3月の市議会に陳情書を提出しました。3月23日の建設企業常任委員会で来年度予算と共に陳情の採択が議決されます。
金沢市は2月1日に「譲渡基本方針(骨子案)」を示しましたが、議会での議論はまだこれからです。市民の財産を譲り渡すという重要な課題であり、しっかりとした検討が必要です。最終的に待ったをかけられるのは議員ですので、当面はさまざまな形で個別議員さんに働きかけています。
2020.02.24 「水・エネルギーから公共財を考える」
講師:内田聖子 主催:社会民主党金沢
グローバル企業のために締結される経済貿易協定についてずっと追っている内田聖子さん(アジア太平洋資料センター)をお招きして、金沢市のエネルギー事業の民営化問題をもっと大きな視野からとらえてみましょう。
2020.02.15 企業局担当者と民営化をめぐる勉強会
主催:市民本位の金沢市政をつくる会公開質問に対する企業局&金沢市側の回答と意見交換の会合は、たいへんに熱のこもった充実したものになりました。主にパブリックコメントの方法をめぐって交わされた意見をレポートしました。
2020.02.09 企業局担当者との意見交換会
公開質問に対する企業局&金沢市側の回答と意見交換の会合は、たいへんに熱のこもった充実したものになりました。主にパブリックコメントの方法をめぐって交わされた意見をレポートしました。
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- これまでの経緯&活動報告June 28, 2020 · キャンペーンMarch 15, 2020 · 学習会・市民集会February 10, 2020 · 金沢市企業局とのやりとり,学習会・市民集会
この団体について
わたしたちは昨年11月の企業局によるパブリックコメント募集のやり方に疑問を持ち、やり直しを求める意見書を提出した市民有志の集まりです。都市ガス利用者にしか通知されない不公平なやり方、提案内容に関する説明資料の不足などにかんがみ、やり直しを求めました。しかし、市側はその必要をみとめず、市民への説明会を開くことも拒んでいます。このような住民軽視の強引なやり方を容認すれば、いずれは水道についても民営化の方向にもっていかれかねません。そこで、この問題を広くみんなに知ってもらうために「企業局が民営化するってさ」という団体を作ることにしました。名前が示すとおり、ゆるーい組織です。
メディアの報道
Take a look and enjoy!
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2020.3.3
いしかわ市民連合の賛同者インタビューで、「企業局が民営化するってさ」の共同代表澤桂子さんと経済学者の澤信俊さんが金沢市のパブコメ問題について語りました。
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2月9日のパブコメをめぐる企業局との意見交換会を、IWJが中継報道してくれました。これはダイジェスト版です。
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北陸朝日放送はガス発電事業民営化問題について、しっかりした報道をしています。
2020.2.25放送
「金沢市ガス・発電事業2022年度民営化へ 」
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北陸朝日放送はガス発電事業民営化問題について、しっかりした報道をしています。
2019.12.10放送
金沢市 発電・ガス事業の民営化 「早計では?」市議会で質疑
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